教育方針


 校訓
   希望・創造・飛翔

学校運営方針

 県北オンリーワンの視覚特別支援学校として、確かな専門性と総合的な教育力を有し、教職員一丸となって視覚に障がいのある幼児児童生徒の自立と社会参加の実現を目指す学校づくりに努める。

 学校教育目標

 自立と社会参加に向け、自らの将来に期待を抱いて学び、自らを切り拓く「生きる力」を身に付けた幼児児童生徒を育成する。

 めざす姿

<目指す学校像>

 学力、創造力、自立の活力を育む学校

 保護者や地域から信頼され、協働する学校

 視覚障がい教育を発信する学校

<目指す幼児児童生徒像>

【幼小学部】 「遊び・学び・かかわりを楽しむ幼児児童」

 【中学部】 「学力と生活力を身に付けた生徒」

       「見え方による困難を改善・克服できる生徒」

 【高等部】 「理療師として社会に貢献できる生徒」

<目指す教職員像>

 連携し、協力し合う教職員

 視覚障がい教育の専門性を磨く教職員

 幼児児童生徒と共にある教職員

      

 本年度重点目標

Ⅰ 一人一人の実態やニーズに応じた指導・支援の充実

ア 授業改善の推進

 「生きる力」を身に付けた幼児児童生徒育成のため、「主体的・対話的で深い学び」に向けた授業改善を推進します。

イ ICTを活用した指導の推進

 「一斉学習」「個別学習」「共同学習」それぞれの学習場面において、効果的にICTを活用した指導を推進します。

ウ 個別計画に基づいた指導の充実

  個別の教育支援計画・指導計画を効果的に活用し、一人一人の実態やニーズに応じた指導の充実を図ります。

エ 個に応じた学習支援の充実

  一人一人の希望する進路を実現するため、志望する特別支援学校・高等学校の入学検査やあんまマッサージ指圧師、はり師、きゅう師の国家試験に合格することができる学力を身に付けることができるよう支援の充実を図ります。

オ 交流及び共同学習の推進

  地域の学校に在籍する幼児児童生徒や各施設の方々とのふれ合いや共同学習を通して、経験を広めたり、自己の障がい認識を深めたりできるように、交流及び共同学習を推進します。

カ 教育課程の見直し

  教科等横断的な視点に立ち、教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくとともに、個別の指導計画の実施状況の評価と改善を教育課程の改善につなげていきます。

Ⅱ 自立と社会参加を目指した一貫した継続性のある指導・支援の充実

ア キャリア教育の充実

 視覚障がいのある幼児児童生徒の社会的・職業的自立に向け、基盤となる能力や態度を育てることを通してキャリア教育の充実を図ります。重度の障がいのある幼児児童生徒に対しては、必要な支援を受けつつ人や社会とかかわりを持ち、その人らしく生きていくことができるよう、将来の生活を見通した長期的な視点をもって適切な指導及び必要な支援を行います。

イ 学舎一体となった指導・支援の充実

 入舎生の生活基盤を整え、自立し社会参加する力及び豊かな人間性を養うことができるよう、学部と寄宿舎の共通理解を図り、指導・支援の充実を図ります。

ウ 児童・生徒会活動等の充実

 将来の自立と社会参加に向け、児童会活動や生徒会活動、寄宿舎における若菜会活動(寄宿舎児童生徒会)や各行事に係る児童生徒実行委員会等を通じて望ましい人間関係を形成し、集団や社会の一員としてよりよい学校づくりに参画し、協力して諸問題を解決しようとする、自主的・実践的な態度を育成します。

エ 食育・保健指導の充実

 「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、生涯にわたって健全な食生活を実践することができるよう、食育の充実を図ります。また、幼児児童生徒の主体的な健康管理を促すため保健指導の充実を図ります。

オ 余暇・部活動等の充実

 将来の社会参加の促進や余暇活動の充実を図るため、幼児児童生徒のための社会体験活動や集団活動、体育的・文化的活動等の推進を図ります。

カ 家庭・地域と連携した教育活動の充実

 幼児児童生徒の自立と社会参加に向けた教育活動の充実のために、様々な機会を活用して家庭・地域との連携体制を構築します。

Ⅲ 専門性の向上と支援体制の整備充実

 ア 研修・研究の充実

 「実態に即応した教育課程による学び」「視覚障がいに配慮した学び」「主体的・対話的で深い学び」を実現する専門性向上のため、校外研修の受講促進・計画的派遣及び校内研修や学校研究の充実を図ります。

イ 人権教育の充実

 学校教育全体を通じて「見え方に配慮した情報保障」、「人間関係づくり」、「環境づくり」に取り組み、幼児児童生徒一人一人の人権が尊重され、一人一人が大切にされていることを実感できるよう、人権教育の充実を図ります。

ウ ICT活用指導力の向上

 障がいの状態や特性に応じたICT活用による学習・指導方法の改善や効率化推進のため、教職員一人一人のICT活用指導力の向上を図ります。

エ 外部専門家の活用促進

 幼児児童生徒や教職員が専門的な知識や技能を身に付けたり安心して学んだり働いたりする環境を整備するために外部専門家の活用を促進します。

オ 校内支援体制の充実

   関係職員の共通理解と連携による指導・支援を行うため、校内支援体制の充実を図ります。

Ⅳ 地域の視覚障がい教育の拠点としての役割の充実

ア 理解・啓発活動の推進

 地域の方々・関係機関等に視覚障がいのことや本校及び在籍する幼児児童生徒のことを正しく知っていただくため、様々な機会を設けたり活用したりして理解・啓発活動を推進します。

イ 情報提供・広報活動の推進

  進路や視覚障がい教育についての情報提供を行うとともに、地域の関係機関に対して視覚障がい及び視覚特別支援学校についての理解啓発を図ります。

ウ センター的機能の充実

  小・中・高等学校・他の特別支援学校等や保護者にとって身近な頼りがいのある相談機関として、視覚障がいのある幼児児童生徒の相談・支援、教員への支援、研修への協力等、センター的機能の一層の充実を図ります。

Ⅴ 教育環境及び校内体制の整備

ア 危機管理体制の充実

  学校管理下における事件や事故、自然災害・感染症の流行等が発生した際に教職員が円滑かつ的確に対応し、幼児児童生徒の安全を図ることができるよう危機管理体制の充実を図ります。

イ ICT環境の整備

  情報活用能力の育成や各教科等の実際の指導において、情報手段を活用するために必要なICT環境の整備を図ります。

ウ 施設設備の管理・整備の充実

  定期的な点検や計画的な改修、合理的配慮の観点からの新たな設置等、視覚障がいのある幼児児童生徒が安全・安心かつ効果的に学ぶことができるよう施設設備の管理・整備の充実を図ります。

エ 働き方改革の推進

 本校教職員のワーク・ライフ・バランスの取れた生活を実現し、健康でやりがいをもって働くことができる環境を整備するととともに、幼児児童生徒と向き合う時間を十分に確保するため、「働き方改革」を推進します。